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速さはJRのあかしです [情勢・時事]

速さはJRのあかしです

 これはアーバンネットワークのJR神戸線(山陽本線)の明石駅に
掲示されている有名なキャッチフレーズだ。

対抗路線の山陽電鉄のホームに向けて見せ付けるように掲示されている
今回事故のあった宝塚から大阪へ向かう対抗路線はあの「阪急」
福知山線(現JR宝塚線)は意外と最近まで単線で非電化の時代があり
宝塚の先の三田が開発され人口増加が急激になったのもあり、また
三田-宝塚間が山間を縫う単線区間では大幅な輸送力強化が出来ない
などの事から一気に山脈を長大トンネルでつきぬけ、複線電化し
そして、片町線とこの福知山線を大阪環状線などを介さず直通させる
東西線が(地下鉄が)開通し、一気にダイヤはいまのような過密化を進む

で、実際便利なわけですよ、このダイヤ
尼崎はJR神戸線とJR宝塚線が交わり、さらに互いの列車が路線を入れ替える
(神戸から東西線があれば、宝塚から京都方面というのも有る)
という所謂「神業ダイヤ」になっているため、どうしてもタイトなダイヤになって
しまいます。

そのため各駅停車の車両を今後321系と今回事故した207系にJ統一し
普通電車の120km/h化を推し進めている矢先の大事故

阪神大震災でJRは最も早く開通し、そのさいJR沿線で
私鉄を使っていたユーザーは新快速などのJRの「はやさ」を身をもって
体験し、乗り換えスムーズな神業ダイヤに慣れてしまい、私鉄に戻らなく
なってしまったのは各社の乗車人数推移を見ればわかる。

最近はダイヤが変わったのでもう見れなくなったが、神戸線の場合
基本的に快速と新快速が同時発着するようにダイヤが組んであるが
110km/hで走る普通と120km/hで走る快速、130km/hで走る新快速
この3者がデットヒートを繰り広げる
普通電車と快速電車は同じ線路を走っている、前を各駅停車が走れば
一般的には快速は普通を追い越すことは出来ない。がこの地域の場合は
新快速が走る車線へ普通に追いつきそうになったら変更し後ろから130kmで
追い上げてくる新快速から逃げながら普通を抜いた時点でさっきの車線に
戻り、新快速と同時にゴールイン。

これが日常化している路線が207系を走らせている路線

運転手が時間に追い詰められて焦るのは当然な地域
そして、その便利さを享受しているのは結局のところ乗客な訳で
私も含めて「便利さより安全第一今より速度落として不便にしてくれ」という事は
言わない。今回の事故でしばらくは言うかもしれないが、あの消防士(救命士)が
はねられたときもなんだかんだ半年ぐらい後には速さ便利さを求める方向に
戻す声が多かったのも忘れてはいけないんでしょうね。

伊丹駅から事故現場まで、平均120キロで走行

やはりというか、207系は設計速度こそ120km/hですが、最高速度は
下り坂など条件によってもっと出てしまいます
ギヤ比とモーターの回転数など均衡速度で加速力が無くなるポイントがありますが
130kmぐらいまではノッチを入れ続ければ(アクセルを踏み込み続ければ)
到達できる性能はあります、なお207系の速度計の上限は150km/hです
いきなりは出ませんが、長距離の直線で条件がそろえばそこまで出せないとは言い切れない
そういう事です。

実際これより旧式の221系(これも設計速度は120km/h)は湖西線で
160km/hを超える試験結果も出してるわけですし、しかもずいぶん昔にね。
(一応試験走行のため若干の改造はされてます、これが後の681系に引き継がれます)


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